税務調査で領収書がない時、
どうする?
帳簿なしのカフェ店主が助かった話
カフェ/個人事業主(白色申告)
レシートも領収書も残っていない。
カフェを営む、店主さんのお話です。
白色申告だったので、レシートや領収書は要らないと思って捨てていた店主さんのところへ、税務調査の連絡が入りました。
このまま領収書の無い経費が認められなければ、税金は230万円になる見込みでしたが、最終的には60万円で済んでいます。
領収書が無いのに、なぜ経費が認められたのか。そのために何をしたのかを、実際のご相談をもとにお話しします。

一人で小さなカフェを営んでいる、白色申告の個人事業主の方です。
レシートや領収書はほとんど捨てたまま、確定申告は毎年だいたいの金額で出していました。
そんなある日、税務署から税務調査の連絡が…!
日程が決まってからネットで調べると、「レシートや領収書が必要」と書いてあります。そこで初めて、自分には証明できるものが何もないと気づき、LINEで私のところへ相談に来られました。
3年分
調査の対象になった期間
1人
お店を営んでいる人数小さなカフェを一人で
0冊
残っていた帳簿レシートもほとんど無し
相談に来られたとき、心配されていたのはこの三つです。
ただ、お店の支払いに使っていた通帳と、カードの明細は残っていました。
相談の中で、この方が何度も聞いてきたのは「作ったほうがいいですよね」という言葉でした。
自分は間違っていない。ちゃんと経費に使っている。だから、それを証明する紙が欲しい。こう考えてしまう方は、とても多いです。
「今からでも、領収書を用意したほうがいいのかもしれない」
「本当に使ったのだから、作っても問題ないはずだ」
でも、さかのぼってレシートや領収書、請求書を書くことは、絶対にしてはいけません。
作った紙が調査で見つかれば、「わざと隠した」という扱いになります。経費が認められないだけでなく、調べられる期間が3年から5年、7年と伸びることも。
本当に認めてもらいたいなら、やることは逆です。手元に残っているもの、頭に残っているものも含めて、あるものを全部出して調査官に説明する。
きちんと分かってもらえれば調査官も認めてくれますし、そのほうが納める税金は少なくなります。
この時点で、二つの可能性がありました。
一人で受けていたら
税金230万円ほど
経費が認められなかった場合。隠したと見られれば、さらに大きく
税理士と一緒に受けた(実際の結果)
税金60万円ほど
経費の大半が認められ、3年分のまま終わりました
この2つをお話しして、領収書は作らないと決めていただきました。
そこで、税務調査に立ち会うことになりました。
調査の当日、調査官が特に聞いてきたのは、領収書の無い経費をどう確かめるかでした。

調査官領収書が残っていないと伺いました。この経費は、何で確かめればいいですか。
店主通帳とカードの明細に、お店の支払いの印を付けてあります。仕入先の明細と、覚えている分のメモもあります。
調査官では、一つずつ何の支払いか教えてください。
店主この引き落としは、毎月の豆の仕入れです。仕入先の明細の、この行と同じ金額になっています。
残っているものを一つずつ説明していくうちに、調査官も中身を分かってくれました。作った紙が一枚も無いので、「隠した」という話は一度も出ていません。
領収書が無くても、本当に使ったことが分かれば、経費は経費として扱われます。
同じ「領収書が無い」でも、そのあとは二つに分かれます。
大事なのは、領収書があるかないかではなく、残っているもので本当のことを示せるかです。
作ってしまう
ウソの領収書を作る
見つかれば「わざと隠した」扱い。
調べられる期間も5年、7年と伸びる
作らず証明する
残っている記録で証明する
通帳・カード明細・仕入先の明細。
覚えている範囲のメモ
この方はこちらでした
今回、経費が認められた理由は、ウソの領収書を作らず、本当に使ったものを残っている記録で示したからです。
調査官も、きちんと説明されて中身が分かれば、認めるものは認めます。逆に、作った紙が一枚でも見つかれば、話は「隠した」のほうへ進むことに。
そのやり方を知っている人が隣で一緒に説明することで、記録だけでも中身がきちんと伝わり、経費として認められやすくなります。
領収書の無い経費が、認められなかったら
230万円ほど
実際に納めることになった税金
60万円ほど
調査が終わったあと、この方が最初に言ったのは、「一人で調査に対応しなくてよかった」という言葉でした。
「レシートを捨てました。帳簿もありません」
その一言でOKです!
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