無申告がバレると
どうなる?
10年無申告の店主が、
店を続けられた話
小売業/個人事業主
10年間、確定申告をしていなかった、
ある小売店の店主さん。
税務署が売上などを推測して計算すると、税金は約700万円になる見込みでした。
それが、最終的には約270万円に。
なぜ、税金の金額がこれほど変わったのか。
お店を続けるために、どんなことをしたのか。
実際のご相談をもとに、お話しします。

小さな小売店を、一人で営んでいる方です。
お店を始めて10年。
忙しさから後回しにし、確定申告を一度もしていませんでした。
そんなある日、税務署から
「申告について、お話をうかがいたい」
と電話がかかってきました。
どう答えればよいか分からず、折り返せないまま数日がたち、私のところへ相談に来られました。
10年
申告を出していなかった年数
約900万円
1年間の売上通帳とレジの記録から確認
0冊
帳簿の数レシートもほとんど残っていない
相談に来られたとき、心配されていたのはこの三つです。
帳簿はありませんでしたが、売上は通帳とレジの記録に残っていました。
今回のような帳簿がない場合、税務署は残っている情報から売上や経費を計算するのが一般的です。
本人が正しい金額や証拠を出せず説明もできなければ、同じ業種の平均や仕入れ金額から「これくらいだろう」とおおよそで金額を決めます。
こうなると、税務署の側が取れそうだと考えた水準まで取られてしまい、大変な金額になることがとても多いです。
この時点で、二つの可能性が出てきます。
一人で受けた場合
税金700万円ほど
このまま決まれば、
お店を続けるか考え直す金額
税理士がサポートした場合(実際の結果)
税金270万円ほど
分けて払う相談が
できる金額でした
「自分一人でもできますか」と聞かれました。10年分出していないと、何年さかのぼられるのか、いくらになるのか、税務署がどういう見方で金額を決めてくるのかが、ご本人には見当もつきません。そこを一つずつお話しすると、「一人では難しそうです。一緒にお願いしたいです」と言われました。
そこで、税務調査に立ち会うことになりました。
調査の当日、調査官が最初に聞いたのは売上ではありませんでした。
なぜ、
申告を出していなかったのですか。
調査官
忙しくて後回しにしていました。
帳簿もつけていませんでした。
ご本人の答え。正直に、そのまま
忙しくて後回しにしただけなのか、わざと隠していたのか。ここで7年にさかのぼるか、5年で済むかが決まります。
隠すつもりがなかったことは、机の上の通帳とレジの記録が示していました。売上は全部通帳を通っていて、記録も捨てていなかったからです。
そのあと売上の確認に移りましたが、レジの記録と通帳の入金はその場で一致し、経費も通帳と請求書で確かめられました。レシートの無い経費は最初から入れていないので、指摘されるものがありません。
そのあと、納める税金の金額の案内が届きました。
一括では払えない金額だったので、分けて払う相談を税務署にしたところ、月ごとに払う形で認められました。
同じ「帳簿が無い10年」でも、数字の決まり方は二つに分かれます。
一人で受けた場合
税務署の推測で決まる
言い返す材料が無く、調査官の数字がそのまま通る
サポートした場合
残っていた記録で決まる
記録を根拠に、税理士が隣で説明する
この方はこちらでした
今回、安いほうで済んだ理由は、税務署側に計算の仕方や金額を決めさせなかったからです。
調査官も仕事なので、取れる税金は多いほうへ進めたがります。それを税理士側で防げたことが、結果を大きく変えました。
税務調査に慣れた税理士がいると、税務署も一方的には進めにくくなります。
一人で受けて、税務署の推測で決まっていたら
700万円ほど
実際に納めることになった税金
270万円ほど
最初に心配されていた、10年分の税金のことも、お店を続けられるかということも、どちらも解決できました。
「10年出していません。電話が来ました」
その一言でOKです!
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